今回はお掃除ゲームViscera Cleanup Detailについて。このゲームの目的は掃除である。最近の需要のわからないSimulatorシリーズに乗っ取ってCleanSimulatorと名乗っていいかもしれない。馬鹿げーであり、地味げーであるこれまた変わった作品である。しかし侮れない。もしマインクラフトで整地作業を苦痛を感じずにやってしまう人、シミュレーションゲームで勝利条件を満たしてもひたすら環境整備を続ける人はこのゲームにハマる可能性がある。

ゲーム内容は死体の片付けが多くを占めているためグロテスクな表現がある記事画像にもグロ要素があるため苦手な人は注意して欲しい。

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ゲームの流れは簡単。
①死体を黄色い箱に詰める→死体が入りきらなくなったら焼却炉へ入れる。これをまず繰り返す。
②死体が片付いたらモップ掃除。血が飛び散っている場所をモップで掃く→モップが汚れたらバケツの水でモップをきれいにする→水が汚れたら新しいものに変える
 大体はこの①、②で終わる。あとは破片やら薬莢やらを焼却炉に入れる程度。

肉片を詰める作業

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これだけ見ると単調な作業ゲームに思うかもしれない。掃除をするわけだから作業ゲームという名はあながち間違いではない。しかしつまらないかというとそれは違う。

少し話しを変えてみる。レベル上げ、もしくはアンロック要素を解除していくことは、ゲームプレイのひとつだろう。ひたすら1000Ticketの港TDMを回す人がいて、4人組で宝石強盗を繰り返す人もいれば、ラスボスを倒せるようになってもレベル上げを続ける人もいる。何故なのか、飽きないのか。これは当の本人にも分からないだろう。しかし共通点はある。目標へと向かう期待感だ。少々大げさだが、これがViscera Cleanup Detailにはある。

今日の作業現場

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ステージをロードすればid Software製の主人公が暴れたかのようにそこらかしこに死体が、肉片が飛び散り、壁、床のありとあらゆる平面に血を塗っている。これを上記の①、②を通して片付けていくわけだ。
肉片をうっかり落とせば床が血で汚してしまう、詰めすぎると物理演算が暴走してごみが飛ぶ、血の着いた足で床を汚してしまう、荷物を運ぶと足元が見えないため汚れた水の入ったバケツを倒してしまう。こうした険しい道はあるわけだがなんとか片付くけていく。そうした過程にあるのが目標へと向かう期待感なのだ。床一面に広がる血が少しずつ消えていく様をみているとアンロックの解除率が増えていく様を見ている気分になる。

一つ目の画像が二つ目のように綺麗になった

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片づけが終わると何ともいえない虚無感にさいなまれる。しかしこのゲームにはアンロック要素もレベル上げもないのに静かな中毒性を持つ。懲りずに日をおいて再開してしまう

バケツを重ねて持つ等工夫して効率化を図るのも楽しみ方のひとつ

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現状早期アクセスなので完全に綺麗になったか分かりにくい等不満点はある。しかし十分に作業ゲームとしての良さは出来ている。早期アクセスゲームは後で値が上がることがよくある。$7.99の内に買ってみてはいかがだろうか。COOPも対応しており、協力して片付けていくのもアリ。

無重力ステージ。ほかのステージも焼き増しを感じることはない

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